ケモタイプ精油・ラベンダー
精油といえば…ラベンダー
精油といえば、ラベンダーが有名ですよね。でも、ラベンダーにも色々な種類があるのはご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。何を隠そう、私もアロマスクールで学ぶまでは知りませんでした。
精油メーカーによって違いはあると思いますが、プラナロム社の精油には、8種類のラベンダーがあります。
- ラベンダー・アブリアリス
- ラベンダー・アングスティフォリア
- (AOP)ラベンダー・アングスティフォリア
- ラベンダー・グロッソ
- ラベンダー・スーパー
- ラベンダー・ストエカス
- ラベンダー・スピカ
- ラベンダー・レイドバン
これらの精油は、少しづつ香りが違います。成分の含有率も微妙に違っていて、そのために作用も違います。
AOPというのは、フランシ政府の「原産地保護呼称」という制度で認められた精油で、プロバンス産の「真正ラべンダー」とも表記されていることがあります。
私が一番好きな香りは、アングスティフォリアです。いかにもラベンダーという感じの香り。癒されますね〜
OLALOAでは、2種類のラベンダーオイルを用意しています。
特性や成分
ラベンダー・アングスティフォリアの特性
ラベンダーの香りの代表格です。アングスティフォリアの爽やかな甘い香りは、不安な気持ちやストレスを穏やかに鎮めてくれます。別名、真正ラベンダー、トゥルーラベンダー、ラベンダーベラとも言われています。
他の精油とも合わせやすく万能で、とっても重宝する精油です。
精油の作用には以下のものがあります。
鎮痙攣 瘢痕形成(創傷治癒) 皮膚組織再生 抗真菌 鎮静 誘眠 抗鬱 抗炎症・鎮痛 抗菌 殺菌 筋肉弛緩 血圧降下 抗感染 抗微生物
主な含有成分
モノテルペンアルコール類 リナロール
ボルネオール
エステル類 酢酸リナリル
酢酸ラバンズリル
モノテルペン炭化水素類 cis-β-オメシン、trans-β-オメシン
セスキテルペン炭化水素類 β-カリオフィレン
ケトン類 3-オクタン
モノテルペンアルコール類とエステル類で90%を占めます。リナロールやエステル類はリラックス効果のある成分です。ですから、睡眠前に寝室に香らせるといいですね。
火傷をしたときにも効果があるということです。
昔、外国で、実験をしていた科学者が火傷をしてしまい、ラベンダーの精油を塗ったところ、火傷が綺麗に治ったという話があります。それから、精油を使った治療法を研究することになったと言う話です。
調べてみると、1910年、フランス人のルネ・モーリス・ガットフォセという学者さん。「香り療法」を意味する「アロマテラピー」の言葉を作ったのもこの方だそうです。
こういうのを、「災い転じて福となす」っていうのかな?「福」は火傷が治ったルネ博士だけでなく、その後、世界中の人が享受しておりますなあ。
ラベンダー・ストエカスの特性
ストエカスは、ラベンダー特有の香りとは異なり、グリーンの印象が強い香りになります。スースーしていて気分転換によいです。
精油の作用には以下のものがあります。
粘液溶解 抗菌(シュードモナス菌) 瘢痕形成(創傷治癒) 脂肪溶解 抗炎症 乳汁分泌抑制
※禁忌:乳幼児、妊婦、授乳中の産婦、神経系等の弱い者(老人)、てんかん患者には使用しない。
主な含有成分
ケトン類 フェンコン
カンファー
酸化物類 1,8シネオール
モノテルペン炭化水素類 カンフェン、α-ピネン、リモネン
エステル類 酢酸ミルテニル、酢酸ボルニル
粘液溶解作用は、痰などの粘液の粘度を低下させ、体外に出しやすくする作用です。
シェードモナス菌の中でよく知られているのは、台所のシンクやトイレ、プールや浴槽にいる緑膿菌です。病院などでも耐性をつけた緑膿菌が、入院患者に感染症を引き起こしたことがニュースになっていた記憶があります。
ケトン類は、脂肪溶解作用もあるので、ダイエットにもよいと言われています。
これから、OLALOAで使っているケモタイプ精油を紹介していこうと思います。香りをお伝えできないのが残念ですが、それはサロンにいらしたときに確かめてくださいね!
本音を言うと、小難しい成分や作用で選ぶより、香りを嗅いで「これ好きだわー」と直感で気に入ったものを使うのが一番だと思っています。
「気持ちがいいものは健康にいい」ですからね。
ただ、禁忌事項や濃度には気を付けましょう。
参考文献・資料
PRANAROM/KENSO CATALOG(株式会社健草医学舎)
メディカルアロマ講座資料・メディカルアロマプラクティショナー講座資料(株式会社ラヴァーレ)